小学校で授業中に辞書を使うのは3年生になってから。
今どき紙の辞書を使うの?
学校で必要と言われたら、買えばいいんじゃない?
辞書なんてどれも同じでしょ?
そー思いますよねー。
でもね!もし、お子さんに言葉をたくさん知ってほしいとか、積極的に言葉に触れてほしいと少しでも思うのであれば、ぜひ小学一年生の時から辞書を持たせてほしい!
(入学前でももちろん大丈夫!)
子供は就学前に言葉の敏感期があって、他の年齢とは比べ物にならないくらい言葉に興味を持って吸収する時期があるんです。
この時期は二度と戻ってこないので、見逃さないで!
この記事では、我が家で実際に使っている辞書をご紹介します。
男の子3人兄弟(小学2、年中、2歳)のママ
元小中一貫校の中学国語科教員
英語が話せないのにアメリカで3年間駐在妻
ドラえもんはじめての国語辞典
発行所 株式会社 小学館
2020年12月12日 第3版 第6刷発行
誰もが知っている小学館から発行されています。
小学校低学年が使いやすい辞書のポイント
キャラクターがいたる所に登場する
とにかく挿絵がたくさんで、見ていて楽しいんです!
子供は楽しいものが大好き!勉強にも楽しい要素は必須です。
「言葉を調べる」←言葉にすると結構重いですよね。
こんな重苦しくて面倒なことは、大人だってやりたくない。子供なら尚更。
もし子供に進んでお勉強してほしいと思うのであれば、楽しい要素はなくてはならないもの。
この点、ドラえもんは男女問わず好きなキャラクターですよね。
全ページカラー印刷
全てのページがカラーで印刷されているので、絵本を読んでいるような感覚で見ることができます。
高校生や大人向けの辞書だと黒赤の2色刷りが多いですが、見ていて楽しくなりますか?
いかにも「勉強」って感じで嫌なんですよね、、、
挿絵や写真も白黒とカラーでは印象が違います。
優しい言葉でわかりやすい
言葉で説明するので、普段の言葉と比べると難しい言葉を使っています。
それでも、この辞書は比較的優しい言葉で短くまとめられています。
小学校低学年対象の辞書なので、その分収録語彙数は少なめです。
それでもやはり、初めての辞書なら収録語彙数よりも言葉のやさしさをとってほしい!
教師時代にあった本当の話
公立中学校で3年間だけ国語を教えていました。
小1〜中3までが同じ学校で、私は中学1〜3年生を担当。
自分が担当する学年の子供達が低学年の頃の話を聞くことができ、低学年の頃の様子が中学生の姿に繋がっているということを実感したことがあります。
読書の好きな子は学習に苦手意識が少ない
嫌がらずに辞書を引ける子は学習意欲が高い
必ずしも上記が当てはまるということではありませんが、肌感覚的に読書や辞書の学習に前向きな子は、他の教科や生活指導に問題は少なかったように思います。
読書が好きな子は得意不得意はあれど、学習自体を拒否するようなことはあまり感じられず、教科書では扱わない内容まで深掘りして自主的に学習する子もいました。
私が授業中の辞書学習で気になったのが、中学生が中学生用の辞書を引くことができないということです。
言葉の並び方や辞書の構造がわからない
ページをめくるのがおぼつかない
言葉が難しいからわからない
まず、50音はどうやって並んでいるのか、辞書はどうやって使うのか、この言葉には何この意味があるのか、例文がどれなのか、、、
小学校で習うはずの辞書の使い方が身についていなくて辞書が引けないのです。
次に、ページをめくるのがおぼつかない、目指しているページに辿り着けない。
辞書の構造が理解できていないことに加え、単純にページをめくるのが苦手なんです。
辞書の薄いページをめくるのは案外難しいんです。
最後に、「中学生の辞書は言葉が難しいから意味がわかんない!」と言われたことです。
この生徒に小学校低学年の辞書を貸してあげると喜んで学習に取り組んでいました。
国語にも積み重ねや段階があるんです。
上記の3つは、一朝一夕出てきるようになりません。
時間をかけて、繰り返し練習して身につくようになります。
国語は教科の中では軽視されがちですが、日本語ができなければ他の教科の問題は解けません。
いくら計算ができても、文章問題は解けないいですよね。
辞書学習も、小さい頃からの積み重ねなんだということを再確認しました。
辞書も絵本を買ってあげる感覚で
今どき紙の辞書なんていらない、と思う人も多いと思いますが、紙の辞書ならではのメリットはたくさんあります。
特に小学生、学習を始めたばかりや言葉に興味を持った小さい子供にはメリットしかないと思っています。
きっとあなたはお子さんに絵本や図鑑を買ってあげていますよね?
この辞書も絵本や図鑑と同じ感覚でお子さんに持たせてみてはどうでしょうか?
いつでも手に取れるところに置いておきましょう。
絵本に出てきた言葉、アニメで使われた言葉など、お子さんが気になった言葉を一緒に引いてあげてください。
きっと言葉に対して楽しい、面白い、もっと知りたいと思ってくれます。
そうしたら自主的に学習する基盤ができて、どんどん自分で勉強できるようになりますよ。
子供の自主学習をドラえもんと一緒に応援しましょう!